2019
09.10

障害児の親は働けるのか?~必要なつながりと支援を考える~

事業:子育て教室

9月7日(土)、父親&母親のための子育て教室「障害児の親は働けるのか?~必要なつながりと支援を考える~」を開催しました。これまでの子育て教室では、転入者や共働き家庭の交流会、新米パパ応援講座を開催してきましたが、障がいをテーマに取り上げるのは初めてです。
定員を超える申込みがあり、当日は支援者も含め40名が参加しました。また、他の子育て教室と比べ参加者のお子さんも幼児から成人と、幅広い世代の家族が集まりました。

講師は、昭和女子大学現代ビジネス研究所研究員の美浦幸子さん。美浦さんご自身も障害児の親であり「障害児の母親の就労支援」を研究されています。講話では、障害児の母親の就業状況や就労阻害要因、必要な支援について、浜松市の状況や美浦さんの経験談も交えながら説明がありました。

後半はお子さんの年齢別に、グループに分かれ、課題や困っていることを出し合い話し合いました。講座終了後もグループで話をする姿が見られ、時間が足りないほどでした。

参加者からは、「障害児の母親の就業やサポート・サービスについて現状や状況を知れた」、「自分と同じ思いの人がいることがわかり安心した」、「子どもが成長して今後課題になるかもしれないことを知ることができた」との意見をいただきました。

一方で、「現状を知って不安に感じた」、「解決まではいかなくとも、どうすればよいのかもっと話し合いたかった」という意見もありました。
今回のグループワークは課題を共有するところまでとなり、解決に向けての話し合いには残念ながら至ることができませんでした。
子どもに障がいがあっても必要な支援や思いを主張でき、「働きたい」と思えば罪悪感を得ることなく働きながら子育てできることが理想ですが、障害児の親が働き方を主体的に選びとることは難しいのが現状です。

しかし、今回の講座が参加者のみなさんにとって、就業や仕事の継続に向け一歩でも前に進むきっかけになればとても嬉しいです。

(mackey)

< 中日新聞社 許諾済み 2019年9月8日朝刊 >

中日新聞朝刊「障害児の親は働けるのか?」