2013
07.09

子育て教室~のびのび子育てのツボ~

事業:子育て教室

浜松市子育て情報センター主催、平成25年度初回の「父親&母親のための子育て教室」全二回講座が終了しました。
今回のテーマは「のびのび子育てのツボ」。
「のびのび子育てしたい」「のびのび育ってほしい」とは多くの人が願っていることですが、子どもたちがからだ全体を使って自由に遊ぶ機会はますます乏しくなっています。そこで、乳幼児期からの子どもの発達のことをよく理解し、子どもに合った遊びや運動の機会を日常の中で作っていく助けになればと、この講座を企画しました。
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第一回(6/20)は、聖隷クリストファー大学リハビリテーション学部 伊藤信寿先生による講座「子どもの発達と、暮らしの中での安全確保について」。
触ってほしくないものを触ったり、どこでも寝転んでみたりと、子どもはよく「なんでそんなことするの!?」と怒りたくなるようなことをしますが、それには全て意味があるということです。教えられるよりも、自分で挑戦して新しいことを発見していくという体験を繰り返し、刺激を受けながら乳幼児の脳は発達していきます。感覚をフルに使い、興味をもったことをいっぱいやってみて、楽しかったり、「よしっ!」「OK!」などとほめられたりと小さな成功体験を積み重ね、子どもは次のステップへと発達していくのですね。
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実際に、親が乳児期の子どもと一緒にできる遊びもいろいろ実践しました。
近年ハイハイをせずに歩きだしてしまう赤ちゃんも増えているそうですが、赤ちゃんにとって、ハイハイは手の筋肉の発達を育む、とても大切な動作。写真は、親が補助してハイハイの動作をさせているところです(モデルは参加者のパパです)。
また、赤ちゃんはよく「ひこうき」のように、腹ばいになって両手両足を持ちあげるしぐさをしますが、これも腹筋やバランスを鍛える大切な動きです。赤ちゃんは誰にも教えられなくても、自分で自分を鍛えているのですね!
このような赤ちゃんの動きを、大人も実際にやって体感してみました。
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子どもをふとんにくるみ、そこから抜け出させるというのも楽しい遊びです(写真上)。普段家でやっているような遊びの中も、筋肉を使うチャンスがいっぱいあるので、親子でそうした時間を楽しんでいければいいですね。
第二回(6/26)は、リューテニスアカデミー校長 大村竜助先生の講座「子どもに合ったスポーツを楽しむために」。
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世界各地でテニスコーチをした経験や、浜松でテニススクールを開校し多くの子どもたちを指導した経験をもとに、幼児期に運動をすることの大切さや経験しておきたい遊びについて、じっくりお話してくださいました。
スポーツというと、競技という面が注目されがちですが、元来スポーツの語源は「気晴らし」。競争に勝ったり、スポーツ選手になることよりも、運動を楽しむことそれ自体が人間を成長させてくれるし、人生を豊かにしてくれるのです。
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実際に、小さなボールを使ったあそびもやってみました。子どもたちは、ボールが大好き。親が持って、ゆっくりとボールを動かすと、子どもは一生懸命目でボールを追います。こうした何気ないことの中でも、赤ちゃんの「見る力」が育っていきます。
小さい赤ちゃんを育てていると、幼児期のことは遠い未来に思えるかもしれませんが、子どもの成長はあっという間のこと。1年、2年先のことを少し意識の中に置いておけば、“いま”の自分の子育てを余裕を持って見つめられるかもしれません。
2回の講座を終えた参加者からは「遊ぶことがなぜ大切かがわかり、これからの生活1日1日が変わりそう」「これからの子どもの成長がさらに楽しみになりました」などの感想がありました。
さて、皆さんにとっての“のびのびした”子育てって、どういうものでしょうか? 
今回の講座を通して互いに仲良くなり、友だちになって帰っていかれる方も何人も見えました。
多くの人と関わりながら育てあっていくことも、子育てを“のびのび”させてくれそうですね。
<講座の様子が新聞に掲載されました>
◎静岡新聞(平成25年6月24日朝刊)<静岡新聞社編集局調査部許諾済み>
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◎ぴっぴのFacebookにも講座の記事が載っています

(midori)