03.28
一般学習講座「避難所運営ゲーム(HUG)で避難所体験」を開催しました
3月23日(土)、浜松市防災学習センターにて一般学習講座「避難所運営ゲーム(HUG)で避難所体験」を開催しました。
静岡県が開発した避難所運営シミュレーションゲームHUGを使って、避難所運営を疑似体験します。講師は、現在も能登半島の支援に携わる災害対応NPO MFP代表 松山文紀さんです。
今回、小中学生や大学生の参加もあり、様々な年代で構成した6つのグループで行いました。災害ごとの特徴や避難の考え方、HUGのシナリオ設定についてお話いただき、各グループで自己紹介をしたら、いよいよHUGの実践です。
本来のルールはテーブルごとに読み上げ係を設定しますが、この講座では松山さんが全体に向けて読み上げ、グループのひとりが避難者情報カード取り出す形で行いました。次々と読み上げられるカードを避難所シートに振り分けていきます。「誰の意見を尊重するか?」「その選択でトラブルにならないか?」など、迷うことばかりですが、押し寄せる避難者は待ってくれません。数々の被災地支援に行かれている松山さんが、リアルな避難所の状況や課題について織り交ぜ、テンポよく参加者に声掛けしてくれたことで、どのグループも熱のこもったHUG体験の時間となりました。
参加者からは、「こんなにも様々な人たちが避難所に来る可能性があることに驚いた」という声も多く、運営の難しさを実感したようです。振り返りでは「家族だからといって全員同じスペースに配置しなくてもいいのでは、という意見が参考になった」という感想もあり、自分とは違った視点を知る機会となっていました。
このHUG体験で、2023年度の講座はすべて終了しました。多様な講座をいつも楽しみにしているというお声をいただくこともあり、今後もご期待に応えられるよう企画していきます。新年度最初の講座は、能登半島地震で珠洲市の支援に入った浜松市職員による報告とパネルディスカッションです。こちらもぜひお申込みください。
(makiko)