2020
08.27

講座「新型コロナ感染時の組織の情報公開のあり方と誹謗中傷対策」開催

事業:防災学習センター

8月25日(火)18時より、防災学習センター講座室で「新型コロナ感染時の組織の情報公開のあり方と誹謗中傷対策」という講座を実施しました。
講師は、防災学習センターでは『ぼうさいすごろく』でおなじみになりました永野海さんです。この方、本職は、弁護士です。法律の専門家だったのです。

新型コロナ誹謗中傷対策_1

新型コロナ感染は、ふだんのインフルエンザ感染とは違い、重症化する人もあったのと、わけのわからないウイルスということもあり、人々を恐怖に陥れました。致死率は非常に高くないものの年齢の高い人を重症にする懸念もあり、感染してしまうと、周囲から遠ざけられ時に誹謗中傷にさらされる状況になることもあったのは事実です。

組織内で感染者が出てしまうと、素直に情報公開すべきなのか、それにしてもどこまで出したらいいのかなど悩みます。時間が経つと隠していたと非難の的になるからです。
しかし、この度の永野弁護士のお話では、
「小さな企業や組織ほど、限られた情報でも個人の特定や、犯人探しにつながります。コンプライアンス、情報公開と意味もわからないまま情報開示を求める圧力にさらされますが、民間の企業や組織は情報公開を一般的に義務付けられる立場にありません。感染拡大防止のための情報公開は、行政の役割です。」
とありました。
これで、すっきりしましたね。

本来、出さなくてもよい情報まで出さず、組織内の身内を守ることが真のコンプライアンスであるとわかりました。広く世間がそれでいいんだという風潮に変えていかねば、いつまでたっても誹謗中傷はなくなりませんね。

当日、報道の方々も来られていましたが、みなさん、他の報道人にも知らせるべきと言っておられました。

新型コロナ誹謗中傷対策_2

永野さんにはたくさんの資料を準備していただきましたが、オンラインで参加した方には、資料についてはお知らせしていますので、メールをご確認ください。

NHK静岡、第一テレビ、ケーブルウィンディ、静岡新聞、中日新聞と地元報道記者の方々の取材が入りました。様々なメディアで後日、どのように報道されたのかもご覧ください。

<hiro>