2020
02.12

講座「南海トラフ地震&津波 基礎の基礎」開催

事業:防災学習センター

2月9日(日)午前、浜松市防災学習センターで講座「南海トラフ地震&津波 基礎の基礎」を開催しました。常葉大学社会環境学部准教授の小村隆史氏を講師に迎え、「災害」の言葉の意味から南海トラフ巨大地震の被害想定、個人でできること・社会全体で取り組むべきことなど、90分では収まりきらないほど多くのことを伺いました。

南海トラフ地震&津波_講義

「南海トラフ巨大地震」や「災害」「防災」など普段何気なく使っている言葉の意味や、過去に発生した南海トラフ地震についての説明の後、南海トラフ巨大地震の被害想定範囲や被害の大きさ(=自然の破壊的側面)について、床に広げた東北から九州までの巨大な地図を使って教わりました。
地図上で「大人が両腕を広げた長さ」など、自分の身体の感覚を使って範囲を確認すると、巨大地震ではいかに広範囲に被害が及ぶのかが実感できます。このような広範囲にどれくらいの人口がいて、それに対する自衛隊員や行政職員の数はどれほどのものなのか。地図を前にすると、南海トラフ巨大地震について危機感を持って考え続けなければいけないことが改めてわかります。

南海トラフ地震&津波_地図

少子高齢化や過疎化など日本の厳しい現実も考慮すると、南海トラフ巨大地震の話から目を背けたくなるのも事実です。しかし、私たちが考えることを放棄したとしても、南海トラフ巨大地震が「私たちの社会がとんでもなく厳しい現状に陥ることを狙ったかのように起こる」ことに変わりはありません。南海トラフ巨大地震が発生するだろうと言われている時代に生きている可能性の高い者として、目を背けることなく学び考え続け、小さなことからでも行動しようと考えさせられた講座でした。

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