2019
12.02

報道の視点で災害を見つめる講座開催

事業:防災学習センター

浜松市防災学習センターで11月2日(土)、学習講座「災害後の報道の役割とは ~”被災者ファースト”の伝え方を考える~」を開催しました。元河北新報記者でローカルジャーナリストの寺島英弥氏を講師に迎え、東日本大震災の報道の現場や10月に福島県相馬市を襲った2回の豪雨水害について寺島氏の考える報道の役割を伺いました。

学習講座 災害後の報道の役割とは1

講座は、東日本大震災発生翌日に8ページの新聞を発行したことや、寺島氏が実際に取材した被災地の様子の説明から始まりました。8年以上経った今でも癒されない被災者の心の傷、また終わりのない風評被害との戦いのお話は、ローカルジャーナリストとして現在も東日本大震災の被災地に通い、発信を続ける寺島氏だからこそ伺うことのできる内容でした。 

学習講座 災害後の報道の役割とは2

マスコミによる被災地報道は、被災地ではないところに住んでいる者にとって、被災地のことを知る重要な手段である一方、災害の節目の時期にだけ特集を組み、衝撃的・感動的なストーリーを求める姿勢に違和感を持つことがあります。寺島氏のローカルジャーナリストとしての信念は、そんな疑問や違和感に対する一つの答えであり、被災地ではないところで情報を受け取る者にとっても忘れてはいけないことだと気付かされました。

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