2019
08.30

BCP講座を開催しました

事業:防災学習センター

浜松市防災学習センターで8月22日(木)15時から16時30分まで、企業向け講座「自然災害によるリスク対応していますか?~災害時における企業の安全配慮義務とBCP~」を行いました。これまで、子育て関連団体のイベントや講座を実施してきましたが、防災学習センターの性質上、多世代や他分野向けの講座も実施していかねばなりません。今回はその手始めとして、企業向け講座を行いました。

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BCP=Business continuity planning(事業継続計画)とは災害などが発生したときに、企業が事業の継続や復旧を図るための計画のことですが、BCP策定を直接義務づける法律や条例はありません。あくまで努力義務というところです。そのため、中小企業のほとんどは人手不足や多忙を理由に策定していないのが大半です。実際、どう策定していけばよいのかわからないところもあるのかもしれません。

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講師の永野氏が弁護士という立場であるとともに、東日本大震災での訴訟判例等に詳しいこともあって、努力義務とは言え、安全配慮や日頃からの訓練を怠ると自社の復旧、継続はおろか従業員や顧客の犠牲による訴訟にもなるのだと、これまでにあった判例を基に事例などを紹介し、動画やハザードマップを使った説明がありました。

90分と、聞けばあっという間の時間でしたが、今回の講座は、BCPの策定方法についてのノウハウではなく、根本的に、なぜ安全配慮義務が発生するのか、それが従業員の安全や会社の存続のためにどう必要なのかという内容でした。講座終了後、参加者から、「BCPの策定方法を知りたい」、「今回が初級編であるとすると、中級や上級編を受けたい」という声もありました。主催者側として、果たして受講して下さるのかと不安感がありましたが、蓋を開けてみると受講者も多かったので安心しました。今後、続編の実施を検討する予定です。

講座の様子が「2019年8月23日中日新聞朝刊」に掲載されました。(中日新聞社許諾済み)

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<Hiro>