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一般向け学習講座(1)基礎編「風水害の基礎を学ぶ」防災学習センター
2019年1月19日(土)、防災学習センター講座室にて、静岡大学防災総合センター 副センター長でリスク分析を専門とされる前田恭伸教授の「風水害の基礎を学ぶ」一般向け基礎講座が開催されました。
2018年12月1日のオープン以来、指定管理者であるぴっぴが、浜松市防災学習センターで企画した初めての講座です。防災学習センターでは、市民の防災力のボトムアップを図るために講座を企画しているので、様々な年齢層の方々が来館されることになります。今回は一般向け講座ですが、このシリーズと共に一般向け体験講座も開催していきます。
また、小中学生を対象にした見学会と共に学習講座(学校関連からの予約申込が必要)も開催します。
昨年は西日本豪雨などがあったり、浜松も含めて各地で台風被害や竜巻被害があったりしたので、関心が高まってきていることもあるのか、自治会関連、災害ボランティア、他市の危機管理課の方々の参加での講座でした。災害が起きれば、地域ごとの助け合いとなります。いちばんに動かねばならないのは地域です。ですから、こうした関心の高まりは防災学習センターとしてはとてもありがたいことです。若い世代が少なかったのは少し残念でしたが、本日は大学センター試験の当日であったり、巷ではインフルエンザが猛威をふるっていたりで欠席も少しあったので、この時期は外出を控える子育て家庭も多いのかもしれません。
講座では、最初、浜松にとっては印象深い台風24号のニュースから始まりました。ニュース動画を見ながら、教授が「みなさん、何か違和感を感じませんか?」との問いを会場に声掛けしました。
「なぜかと言うと、私は停電でこのニュースを目にすることがなかったからです。自分がどんな状況にいて周囲がどんなふうになっているのか知ることができなかった」と。
現在の情報化社会において電気が途切れることがどんなにか不安や困難を抱えることになるかがわかる一言でした。
その後、1.風水害って何? 2.風水害:なぜ起こるか? 3.どう予測するか? 4.どう防ぐか? 5.まとめ という順で話が進みました。学生時代に理科で習ったボイルの法則などが上昇気流の話題から出てくるところが教授らしい話題提供でした。
本講座で最後にあったどう防ぐか?我がこととして参加者にはいちばん興味深いところであったようです。
災害時は乳幼児や介護者を抱える家庭、高齢者は災害弱者です。早めの行動が被災からまぬがれる方法です。今回は乳幼児等のいる家庭の参加はありませんでしたが、いかに行動するかを家族で話し合い緊急避難場所や、やむを得ず避難する場合の避難先を確かめ合っておくことがたいせつですね。
また、以下の紹介もありましたので、チェックしておいてください!
- 浜松市区版避難行動計画
(各戸配布されていますが、市の公式サイトにもあります) - 浜松市「市民の風水害タイムライン」
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