08.27
浜松乳がん情報局市民公開講座
8月22日(日)、アクトシティのコングレスセンターで行われた「第10回浜松乳がん情報局市民公開講座」に出席しました。
今回の基調講演は、千葉県立保健医療大学健康科学部看護学科の阿部恭子先生による乳がん方の看護における看護師の重要な役割についてでした。
阿部先生は、平成17年度から行っている「乳がん看護認定看護師教育課程」に関わっていらっしゃっていて、現在全国に135名の認定看護師を育てられたそうです。
「乳がん看護認定看護師」というのは、その名の通り乳がんの患者さんの看護のスペシャリストで、患者と医師との橋渡し役であり、時には患者と家族との橋渡し役を担う重要な役割を持っているそうです。
患者の立場からすれば、看護師さんがどのような役割があるということがわからないのと、緊張していることなどもあって、「誰に何を聞いていいのかわからない」とか「こんなことまで聞いていいのか?」という思いがある場合もありますよね。でも、阿部先生は「こんなことを聞いてもいいのかしら?ということでも、とりあえず、看護師に話してみてほしい」とおっしゃっていました。
乳がん看護認定看護師の方の役割としては、
・心理的サポート(不安・心配・困惑)
・社会的サポート(家事・育児・仕事・お金)
・治療の最新の情報提供と治療選択のサポート
・乳がんチーム医療の活性化
などを担っているそうです。
たとえば、乳がん患者の方の家族が、患者さんの不安や辛さなどをあまり理解していないようなら、場合によっては、患者さんに代わって不安や辛さを話して理解してもらうようにしたり、医師からの説明不足が考えられる場合は、医師からの説明の機会を設けられるよう調整したりするのも、乳がん看護認定看護師の役割と考えることもあるそうです。
専門知識を持っている方による「橋渡し役」というのが、乳がん患者の方の不安解消や、日常生活をできるだけ普段通りに送れるために役立つなら、どんどん認定看護師が増えて、身近な存在となっていくといいですね。
第2部は、恒例の参加者からの質問・疑問を9名のそうそうたる顔ぶれの先生方がわかりやすく答えてくれるものでした。その中でも、私も疑問に思っていたことですが、
「10代の若い女の子には、いつ頃から乳がん検診を受けるといいのか?」
という質問がありました。
20歳になったら自己触診を毎月行うといいですよということでした。若い人の場合は、乳腺が発達しているので、マンモグラフィではわかりにくいそうです。
それから、乳がんになりやすい体質や生活習慣の中で、「閉経後の肥満」はよくないそうです。肥満はすぐには直せないので、今のうちからなんとかしないと!!と思いました。確か、前回の市民公開講座の時は、「体重が多いと薬の量が多くなるので、お金がかかる」ということを知って、やせないといけない!と思ったのでした。肥満は、何もいいことがないので、心当たりのある方は気をつけましょうね。
次回は、平成23年2月20日(日)に開催するそうです。
☆NPO法人がん情報局のページに今回の市民公開講座について詳しく掲載されています。
http://www.ganjoho.org/knowledge/oncoloplan/breast/index.html
(わかば)