09.04
平成26年度 男女共同参画推進フォーラム~ひとりひとりの活躍が社会を創る~
8月29~31日、埼玉の国立女性教育会館で開催された「平成26年度 男女共同参画推進フォーラム」に参加しました。
男女共同参画推進というテーマのもとに、政治、地域社会、働き方とワーク・ライフ・バランス、防災、子育て、介護、ジェンダーetc.といった多彩な領域について、講演や講座、ワークショップが3日間にわたり開催されるというものです。
参加者数は千人を超え、広い会場が埋め尽くされるほどの活況でした。ですが、参加者の割合は女性のほうがはるかに多く、見た感じでは9対1という印象。男女共同参画事業の現場において男性の参加がこんなにも少ないのは残念としか言いようがありません。
さて、フォーラム内で特別講演として開催された 厚生労働省事務次官 村木厚子氏による「女性の活躍促進と社会の活性化」は、女性の活躍促進における現状から今後の政策、問題点や課題までが明確に示され、未来への展望につながる内容でした。
男女共同参画基本法が施行されてから15年。「男女共同参画」ということば自体は古めかしく見えますが、国際的な指標を見る限り、日本はまだまだ男女共同参画が進んでおらず、先進国の中では最低ランクです。
さらに、非正規雇用の増大や女性の貧困化など、格差は深刻化しています。また、少子高齢化に伴う社会構造の変化もあり、単に「女性の活躍を」とスローガンを掲げるだけでは解決に向かわないという現状の中、女性がもっと活躍できるような具体的な施策(“子ども・子育て支援新システム”もその一環です)が多数実施・検討されているのだということも示されました。
行政から企業まで、社会の隅々で決定権のある立場に女性が配置されることが、次世代の男女共同参画を進めることにつながります。
「管理職になる時、女性は戸惑いがちだけれど、階段を昇れば視野が広がってそれまで見えなかったものが見えるようになる。恐れずに階段を昇ってみてください」
という、村木さんのことばが印象的でした。
ぴっぴも団体が実施する事業のひとつとして「男女共同参画事業」を掲げ、働く母親の再就職に向けた相談事業等、さまざまな事業を行ってきました。今後も子育て世代のエンパワーメントにつながる事業を行っていけるよう、社会の動きを注視していきたいと思います。