2025
03.17

和地協働センターで防災講座「能登半島地震における女性視点から見た被災地支援」

事業:ぼうさいぴっぴ

3月16日(日)、和地協働センターで防災講座の講師を務めてきました。テーマは「能登半島地震における女性視点から見た被災地支援」。浜松市社会福祉協議会西地区センターからのご依頼で、和地地区の自治会の方々を対象とした講座でした。

講座は3名での構成。最初に、災害対応NPOの松山文紀さんが、地震直後の被災地の状況について話されました(今回は他地域での仕事の関係で、ビデオ出演)。続いて、珠洲市を中心に現在49次隊を派遣し、ご自身も現地で活動されているはままつna netの鈴木三雄さんが、実際の支援活動について報告。その後、私が女性視点の課題についてお話ししました。

今回のテーマは「女性視点」。この話題は、メディアでもたびたび取り上げられていますが、実際に「そうそう、それが問題なんだよね」と共感しやすいのは女性が多いのではないかと思います。今回の講座では男性の参加者が多かったので、どこまで響くのか興味がありました。

ただ、松山さんや鈴木さんも女性視点の課題について触れてくださったので、3名の話が重なり、より印象に残ったのではないかと思います。

私のパートでは、炊き出し、避難所でのパーティション、トイレ環境について会場の皆さんに質問を投げかけながら、実際の被災地での課題を紹介しました。

また、子育て支援団体の視点から、

  • 子どもの泣き声が周囲に迷惑をかけるのではないかと不安になり、車中泊を選ぶ親子
  • 断水の影響で身体を十分に拭くことができず、アレルギーを発症した子ども

といったケースを紹介。誰もがつらい状況だからこそ、「自分だけが大変なわけではない」と声を上げることをためらってしまう親子がいたことを伝えました。

被災後は、誰もが大変な思いをしています。だからこそ、男性が気づきにくい部分には女性リーダーが関わり、相互に助け合うことが重要です。また、女性だけでなく、男性にも支援が必要なことも忘れてはいけません。

講座終了後、年配の男性から「今日はありがとうございました」と声をかけられ、少しほっとしました。少しでも、今後の防災や支援の在り方について考えるきっかけになっていましたら幸いです。

(hiro)