2015
10.23

『検診に 2人誘って 50%(パー)』

事業:女性のがん検診

はじめまして。
NPO法人いかまい検診浜松理事長、聖隷浜松病院・乳腺科の吉田雅行です。
10月1日の『浜松市役所・浜松城ピンクリボン・ライトアップ!』をご覧いただけましたか?
今年も10月の「乳がん月間」にちなみ、「乳がんの早期発見と乳がん検診の大切さ」を多くの市民の皆さまへ伝えるピンクリボン運動として、浜松市役所と浜松城をピンクにライトアップさせて頂きました。ご協力頂きました皆さまに、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
さて、2人に1人が「がん」と診断され、乳がんは12人に1人が罹るとも言われる昨今、自分の健康は自分で守る事が大切です。
いかまい検診なぜ乳腺外科医の私が乳がん検診啓発なのか?
外科医の使命は手術でがんを治すことですが、手術で取りきれなくなってから外来に来られる方も後を絶ちません。
乳がんは身体の表面にでき自分でも見つけられます。1円玉の直径が2cm、自分でも触れる大きさです。2cm以下で手術すれば90%以上、お薬治療も行なえば95%以上が治ります。さらに、マンモグラフィ検診で手で触れない乳がんを見つければ殆ど治ります。
しかし病院に来てくださらないことには治しようがありません。
乳がんで亡くなる方を減らしたい。
それには、女性全員が自己触診(検診)し、2cmになる前に病院受診し、症状が無い方全員がマンモグラフィ検診を受ければ、乳がんで亡くなる方は殆ど無くなると思うからです。
つい先日、北斗晶さんが、ご自身のブログで乳がんであることを公表し手術を受けられました。そのブログの一節を紹介します。
『最後にこれだけは言わせてください。
女性の皆さん、乳癌検診に行ってください!自分では触っても分からない乳癌もある事、毎年検査していても1年で進行の早い癌もあるんだという事を知って下さい。
乳癌は遺伝だから、身内に乳癌の人はいないから大丈夫と安心しないでください。
そして、自分の体の小さな異変を見逃さないで。』
この様なメッセージが書き込まれており感激しました。
北斗さんの乳がんは特殊かもしれません。進行の早い乳がんや遺伝性乳がんは10%前後に過ぎません。
治す事が出来る乳がんに負けないために、まずは自己触診(検診)、症状が有ればすぐ受診、無ければマンモグラフィ検診へ誘い合って行きましょう。
検診受診率が50%を越えると死亡率低下に繋がります。
合い言葉は、
「検診に 2人誘って 50%!」
です。

(NPO法人いかまい検診浜松理事長 聖隷浜松病院・乳腺科部長 吉田雅行)
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