2025
04.25

私たちは忘れない3・11実施報告~アンケート結果~その2

事業:ぼうさいぴっぴ

毎年3月に行っている「忘れない311」のイベント。今年度行った内容や、アンケート結果の単純集計結果は、前回のブログにてご覧いただきましたか?

アンケートの回答者の76%が子育て中で、20代から30代の人が79%を占めました。
参考として、平成24年6月に行われた浜松市の「市民アンケート調査報告書」によれば、「災害に対する家庭での備え」について、年代別にみると、20歳代は「避難所などの場所や避難経路の確認」が40.8%で最も高くなっています。一方で、20歳代は「(備えを)していない」の回答割合が他の世代と比較して高い傾向でした。

そこで、特に子育て中の人のアンケート結果を抽出して、他のデータと比較するなどして考えてみます(アンケート全体の結果は、「その1」をご覧ください)。

アンケートは、下記の5つの設問を行いました。
Q1 あなたの住んでいる地区の避難所をしっていますか?
Q2 3日分以上のトイレの備蓄をしていますか?
Q3 家族の安否確認の方法を決めてありますか?
Q4 定期的に、子どもや家族と防災会議をしていますか?
Q5 5年以内に、地域の防災訓練に参加したことはありますか?

Q1 あなたの住んでいる地区の避難所を知っていますか?

質問1回答
避難所は、住んでいる地域の公立小・中学校です。浜松市は転入者が多く、引っ越してきたばかりの子育て家庭で小中学生がいない場合は、地域の小中学校がどこにあるかを知らないということがよくあります。
そんな中、避難所を知っている割合が8割超え(全国調査の92%に迫る勢い)は誇らしいですね。あなたの近くに引っ越してきたばかりの人がいたら、ぜひ避難所を教えてあげてください。

Q2 3日分以上のトイレの備蓄をしていますか?

質問2回答

2024年3月の「忘れない311」に行ったアンケートでは、トイレの備蓄をしていない人の割合が48%でした。今回少し増えたのは、残念です。

Q3 家族の安否確認の方法を決めていますか?
質問3回答
Q4 定期的に、子どもや家族と防災会議をしていますか?
質問4回答

乳幼児の子育て家庭では、「子どもに安否確認をどう伝えるか、まだわかない」「子どもが小さいから、防災会議はできない」という人も回答者には含まれていることが予想されます。しかし、家族の安否確認の方法を決めている割合や、防災会議を行っている割合が約4割でした。いざという時、家族が一緒にいるとは限りません。家族の安否確認の方法を家族と話し合っておきましょう。また、いざという時に家族の決め事を忘れないためにも、定期的に防災について家族で話題にすることも忘れないようにしましょう。

Q5 5年以内に、地域の防災訓練に参加したことはありますか?

質問5回答
一般的に子育て家庭が地域防災訓練に参加する割合は低いと言われています。「5年以内に地域防災訓練に参加した」ということではありますが、26%が参加したと回答したのは、かなり誇らしい結果です。

地域の防災訓練でも、毎年やり方を変えるなどして工夫している自治会もあるようです。
また、いざという時のための備えをしておくことは大切だとわかっていても、「いつかやろう」と思いながらなかなかやれずにいるなら、これを機にぜひ、取り組んでみませんか?大事な家族と自分を守るために、災害時の教訓を活かしましょう。

個人や家族単位で防災に取り組もうとしてもうまくいかない場合は、周りの人の力を借りることもひとつです。例えば、いろいろな講座に参加してみることや、自分が所属している団体で防災関係の企画をしてみるなどはいかがでしょうか。ぴっぴは、「ぼうさいぴっぴ」として、子育て中の人や子どもの目線で防災について考え学ぶ講座を実施しています。詳細・お申し込みは下記のページをご覧ください。また、浜松市防災学習センターでは、無料で見学ができ、子どもや大人に人気のARやVR(注)を活用した防災学習や地震体験などができます。ほぼ毎月学習講座を行い、年に4回イベントを行っています。興味があるテーマの講座や、家族でイベントに参加してみてください。興味がわくと、家庭での防災も自然と見直せることでしょう。

注)浜松市防災学習センターのVRは、7歳以上が利用できます。ただし、7歳から12歳までの利用については、保護者の同意が必要です。

(わかば)

忘れない311バナー