2016
05.29

防潮堤での市民植栽に、ぴっぴも参加しました

事業:その他

静岡県と浜松市が整備している浜松市沿岸域の防潮堤の整備として、植栽を行っています。まだ完成に至っていない防潮堤ですが、この春も市民の防潮堤整備への理解を深めるため、防潮堤の陸側にクロマツを植える市民植栽ボランティアが募集されました。ぴっぴスタッフもこれに参加し、5月29日(日)南区倉松町内の防潮堤に行ってきました。

植栽のようす

今回は、ぴっぴを含めて13団体が参加していました。ぴっぴの割り当ては、防潮堤の陸側の下段にクロマツを76本植えることです。この日、集まったのは幼児から大人まで、16人。斜面にシャベルで穴を掘って、肥料を入れてマツを植えていくのですが、石がゴロゴロしている固い土です。担当課の方たちにお願いをして、つるはしで少し土を砕いてもらってからシャベルで掘る作業をしました。

この日は天気も良く、防潮堤が海風を塞ぐため、暑い中での作業でした。小さな子どもたちには大変だったと思いますが、植えた後の水やりのために小さなジョウロを持参してきていて、とても和む風景でした。

子どもたち

植栽の作業をしていて、以前見た東北、名取市の津波後の風景を思い出しました。ここは防潮堤がなかったのですが、海側から内陸に2キロ先にいて見渡せたのは、防風林としてあった数本のマツの姿だけでした。内陸には平らに住宅地だったそうですが、何もかも津波で流されていました。

浜松市も遠州灘から平らな陸地が続いています。浜松市は防潮堤を整備していますが、これで安全というわけではありません。世界一とも言われた田老の防潮堤が津波で崩壊したように、過信は禁物です。それを肝に銘じながらも、減災という視点で防潮堤の役割を感じ、市民で植栽をするのはとても大切なことだと感じました。

(hiro)