11.27
「被災地が日常を取り戻すために」を開催しました
11月22日(土)浜松市防災学習センターにて、災害対応NPO MFP代表の松山文紀さんを講師にお迎えし、学習講座「被災地が日常を取り戻すために~支援の現場から見た住まいと生活の復旧・復興~」を開催しました。

冒頭では、今年9月の台風15号による竜巻被害を受けた牧之原市の被災状況や現在の動き、ここ数日の支援の様子も含め、具体的にお伝えいただきました。
被害認定は被災者の今後の道筋を大きく左右するため、罹災証明の発行スピードが住まいの復旧・復興に向けた重要な第一歩となるそうです。
続いて、令和6年能登半島地震の支援に入られた際の状況やフェーズの変化、公費解体やライフラインの復旧などについてお話いただきました。深刻な人手不足などもあり、まだ数年は水回りの復旧が終わらない現状、そして「被災者見守り・相談支援事業」といったソフト面での支援について説明がありました。
能登半島地震と牧之原の竜巻被害を比較していただいたことで、災害規模や地域性によってライフラインの復旧や生活再建のスピードが大きく違うことが分かりました。
一方で、「人とのつながりが人を救う」「被災地に関心を持ち続ける」といった、どの災害にも共通する個人の関わりや姿勢についても語られ、現地支援を続ける方だからこその言葉が心に残ったという参加者の声がありました。
質疑応答では、防災訓練の内容やコロナ禍以降の参加者減少への悩み、みなし仮設の期間などについて質問が挙がり、これまでの支援経験を踏まえ丁寧にお答えいただきました。

参加者の皆さんの真剣な表情からまだ聞き足りない様子も伝わってきましたが、松山さんに「またぜひ牧之原のその後についてもお話を伺いたい」とお伝えし、講座を締めくくりました。
12月は恒例の「冬フェスタ2025」を開催、年明け1月の講座では、災害派遣精神医療チーム静岡DPATの隊員として活動する岡庭隆門氏に、支援経験から考える心のケアの在り方についてお聞きします。ぜひお申込みください。
(makiko)



















