2025
01.30

「ペットと避難~日頃の備えが家族を守る~」を開催しました

事業:防災学習センター

1月25日(土)、浜松市防災学習センターにて一般向け学習講座「ペットと避難~日頃の備えが家族を守る~」を開催しました。全国の被災地で動物に関する支援を行っている「認定NPO法人日本レスキュー協会」の辻本郁美氏をお招きし、災害時にペットと飼い主が安全に避難し、災害を乗り越えるための心構えや備えについてお話しいただきました。

過去の災害では、ペットと一緒に避難所に行けないという思い込みや、周囲に迷惑をかけてしまうのではないかという不安から、車中泊や危険な家屋での生活を余儀なくされた被災者が多くいます。
辻本さんはまず「ペットと安全に避難することは、家族全員の命を守る」ということを強調されていました。ペットの災害対策は、ただ単にペットのためだけのものではなく、飼い主の被災後の生活にもつながるそうです。講座では、被災地でのペット対応の事例を交え、避難所の実情や日頃の備え、訓練のポイント、そして助け合いの気持ちの大切さが伝えられました。
時間いっぱいまで参加者からの質問が続き、終了後のアンケートでは「ペットの対策も準備が大切だとわかった」「飼い主としての責任を強く感じることができた」などの感想が寄せられました。

ペットに関する支援はまだまだわからないことが多いですが、災害時にもマナーやルールを守り、皆で協力し合いながらペットと一緒に過ごせることが理想ですね。浜松市では現状、ペット用備蓄は準備されていないそうです。各家庭で準備し、避難を諦めず行動することの必要性を実感する講座となりました。

今年度最後の一般向け学習講座は、3月9日(日)です。東日本大震災当時、釜石東中学校で津波避難を経験した3名を浜松にお招きします。語り部としても活動されている皆さんが、この14年間震災とどのように向き合ってきたのかを浜松の会場で聞ける貴重な機会です。ぜひお申し込みください。

(makiko)