2024
01.31

学習講座「地域が支える・地域を支える~災害ボランティアの現場から~」を開催しました

事業:防災学習センター

1月20日(土)、一般向け学習講座「地域が支える・地域を支える~災害ボランティアの現場から~」を開催しました。NPO法人にいがた災害ボランティアネットワークの理事長 李仁鉄氏に会場登壇を依頼していたこの講座でしたが、年明けに能登半島地震が発生。石川県の支援にあたられている中、貴重なお時間をさいてくださり、オンライン登壇いただきました。

甚大という言葉では足りないくらいだという今回の災害。道路の復旧も難しく、今は現地の方に負担をかけない、少数精鋭の支援者までが入れる状況とのこと。断水が続く地域では、特にトイレの処理が追い付かず、一般のボランティアが入ることは、更なる負担をかけてしまうことなど、やはり現地にいらっしゃる李さんの言葉からは、こちらでは想像が及ばない過酷さが伝わってきます。
被災地のために何かできないかと、落ち着かない気持ちでいる方が多いこともふまえ、今すぐでなくても、スケジュール帳に今回の地震から3か月後、半年後の日に書き込みをして忘れないことが被災地を支えると話してくださいました。

災害ボランティアの被災地での対応については、「被災者ファースト」が大切だということを強調されていました。被災者が支援の依頼をする際、チラシ等で連絡先の情報を得て、依頼内容を整理し、電話をかけるといういくつかのステップがあるため、連絡を諦めてしまう方もいるそうです。また、もっと大変な人がいるからという遠慮や、迷惑をかけたくないという心情から声をあげられない方もいるため、被災者に寄り添った声掛けの大切さについてお話いただきました。「大丈夫ですか?」ではなく、「ごはん食べてる?」のような具体的な声かけで困りごとを話しやすくなるとわかり、「言葉選びの大切さがわかった」という参加者の声がありました。

片付けや炊き出しなどの直接的な支援だけでなく、「被災者の話を聞く」「支援者を支える」役割も重要だという話から、「自分にもできることがあるとわかった」「この講座の話を人に伝えていきたい」などの感想もあり、断水が続き避難生活が長期化している能登半島の被災地域や、これから起こりうる災害のために心に留めておきたい気づきがあったようです。
長期に渡る支援で当然お疲れのはずですが、穏やかな口調で丁寧に伝えてくださる李さんの言葉は、被災者への心遣いに必要なことそのものだと感じられる講座でした。

直前のオンライン形式追加による変更等で、連絡対応をしてくださった参加者のみなさま、ありがとうございました。そして、報道だけでは知りえない被災した方たちの心情や、これからまさに必要となるだろう災害ボランティアの在り方をお話くださった李さんに、心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。それぞれが今できるアクションについて考え、能登で被災した方々の長期的な支援にもつながることを願います。

2月は、東日本大震災発災時、勤務先の七十七銀行女川支店での避難指示で津波の犠牲となった田村健太さんのご両親にご登壇いただきます。会場とオンラインのハイブリッド開催ですので、ぜひお申込みください。

(makiko)