2020
07.18
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「地域の歴史から防災を考える~郷土史防災~」講座開催
2020年7月4日(土)、浜松市防災学習センターで講座「地域の歴史から防災を考える~郷土史防災~」を開催しました。
講師は株式会社クレバーラクーン常務取締役・防災科学技術研究所客員研究員の増田和順氏です。本講座は、講師の増田氏に遠隔でご登壇いただき、受講者はセンターに集まり受講する形式で開催しました。
地域の歴史から防災について考える「郷土史防災」が今回のテーマです。
- 神社仏閣や役場や古い学校は被災を免れている
- 昔から使われてきた旧街道も被災が軽微である
- 最新の技術で作られた新役所庁舎や新設学校や鉄道やバイパス道路は被害甚大
この3点に、常総市水害の航空写真を使った被災調査で気づいたのをきっかけに、増田氏は郷土史防災の研究をはじめた、と冒頭にご説明いただきました。
「“神舎仏閣や役場や古い学校や遺跡は災害に強い立地である”には歴史的根拠がある」、
「根拠を明確にできれば、神舎仏閣や役所や学校や史跡が逆に地域防災の指標として使える」
と増田氏は語りました。
また、郷土史防災を活用することで、歴史に興味ある方々の防災活動参画や、学校における防災学習の機会の拡充が期待できるとのことです。郷土史防災の効果や活用することの利点などご説明いただきました。
戦国時代から昭和時代にかけ、歴史的出来事・生活形式の変遷など踏まえ「郷土史防災」についてお話し頂いた今回の講座は、「今日の話を参考にして、自分の住む地域の郷土史防災について調べてほしい」という増田氏の訴えかけで終了しました。
ぜひ、みなさんも自分の住む町や地元の郷土史防災、調べてみてはいかがでしょうか?
防災学習センターでは8月11日(火)にも講座を開催します。
テーマは「アレルギー疾患を持つ子どもの震災への備え~何をすべきかわかれば意外と簡単~」で、講師は浜松医科大学の夏目統先生です。
皆様のお申込みお待ちしております。
(しゅーまっは)