09.05
防災パックプロジェクト会議
いざという時のために、自宅に食料や水などを備蓄しておくことは、最早常識ともなってきました。備蓄品も、備蓄するためだけに保存しておくと、その存在を忘れて「気づいた時には賞味期限切れ」ということもよくある話です。そこで、「ローリングストック法」といって、家の食料のストックを、いざという時の備蓄にするという考え方で、備蓄品を日常生活で使い回すという方法も注目されています。
しかし、状況によっては、備蓄したものを持ち出すことができないという場合や、避難生活が長期化することで備蓄だけでは足りなくなるということがあります。
そんな場合は、支援物資が必要となります。
これまでの大震災後の支援物資の状況から言えば、食事は、おにぎり・菓子パン・カップめんがほとんどで、「毎日同じもの・同じ味では食が進まない」という声もありました。
また、炭水化物がほとんどで、栄養のバランスが悪い・食物繊維の不足・塩分が多めなどの問題があり、体調不良をおこす人もありました。
被災直後の食事については、栄養を補給する・エネルギーを補給するということが第一です。しかし、被災後3~5日後の被災地以外から支援物資が届くようになるころには、食事の様々なバランスを考慮したものが支給されるとよいと私たちは考えています。
実際には、昔からの知恵ということで、漬物などの保存食があります。保存するために塩分が多めに作られているという問題があります。会議では、それをどのように活用したら塩分を制御したメニューにできるか、ということから始まり、もっと違うもので「被災後でも食事だけは楽しみ」となるようなものを提供できるのか、意見交換をしました。
メンバーは、病院の栄養士、大学の先生、春野の農家の方、水窪の地域の支援者、企業の方など、多彩なメンバーだけに今後が楽しみです。