12.09
聖隷クリストファー大学で「地域支援」について授業
12月4日(月)、聖隷クリストファー大学 社会福祉学部こども教育福祉学科で「地域支援」をテーマに授業を行いました。
この学科の学生たちは、社会福祉士の資格取得を目指していて、将来は子育て支援をしようと考えています。この前の授業で「浜松市子育て情報サイトぴっぴ」をいろいろ見て、ぴっぴや浜松市が行っている子育て関連の事業を調べたとのことで、当日はウォーミングアップ万端の状態で授業を受けていただきました。
ぴっぴは、浜松市が「子育てしやすいまち」になるために、さまざまな活動を行っています。その活動のひとつとして、浜松市子育て情報センター指定管理事業「浜松市ファミリー・サポート・センター(通称:ファミサポ)」の運営があります。
ファミサポは、地域支援が形になったものです。地域の人が会員登録をして、相互援助活動を行います。保護者の代わりに子どもを預かったり、園や学校・放課後児童会の送迎を行ったりします。「まかせて会員」になった人の中には、「自分が子育てしていた時に、周囲の人に助けられてうれしかったので、子どもの手が離れた今、その恩返しと思って活動を始めた」という人もいます。子育てが大変な時に、他の人の支えになるのは難しくても、一段落した時に、誰かの支えになってもらえれば、その連鎖がつながっていくことで、地域の支援が広がります。
事前の授業で、実際に浜松市でどのような子育て支援が行われているのかを調べ、この授業では、ファミサポやぴっぴの事業を一例として、地域の中のさまざまな課題をどのように解決しようとしているのかを伝えました。
学生たちは、その柔軟な頭と感性で、地域の課題を見つけ出し、自分たちにできる地域支援をカタチにしようとしていました。
考えた支援をカタチにする段階になると、支援の仕組みや実施方法だけではなく、それを実践するためのさまざまな課題が出てきます。例えば、場所はどこでやるのか、運営の資金をどうするのか、スタッフを集められるのか…などです。これらをひとつひとつ解決して、学生生活と並行してなのか、社会に出て仕事としてなのかはわかりませんが、ぜひ実践に辿り着いてほしいです。そして実践したら、それを継続すること。継続することは簡単ではありません。支援を受ける人が、突然の支援打ち切りで困らないように、継続することも視野に入れておいてほしいと願います。