2026
03.23

「能登半島地震への復旧・復興支援~災害支援現場における課題とこれから~」を開催しました

事業:防災学習センター

3月14日(土)、浜松市防災学習センターにて、一般向け学習講座「能登半島地震への復旧・復興支援~災害支援現場における課題とこれから~」を開催しました。
「復興」をテーマにした今年度最後の講座となる今回は、社会課題の解決や災害支援活動に取り組む中間支援組織「公益社団法人 日本財団」で災害対策事業部リーダーを務める江村拓哉氏にお越しいただきました。

20260314防災講座

まずは、緊急消防援助隊が24時間以内に到着する確率に触れつつ、令和6年能登半島地震において、がれき撤去や道路啓開などで民間の災害支援NPOが重要な役割を果たしたことが紹介されました。

あわせて日本財団の災害支援における役割、発災後の1年間で循環型シャワーシステムや海水淡水化装置の導入など多様な支援を行ってきた経緯、これらの取り組みには多大な費用が伴う現実が伝えられました。

日本財団が継続して支援している「居場所づくり」については、復興において重視している「災害関連死をなくすこと」と「伝統文化の継承」の視点があるとのこと。現地支援をしてきた中で、被災者が地域の中で役割と居場所を持つことが復興への歩みにつながり、「希望の光」となっていると感じているそうです。

一方で、被災地では急激な人口減少により担い手不足が進んでおり、外部支援の必要性が高まっているものの財源確保が課題となっている現状がありました。「被災地を誰が支えるのか」という問いが常にある中で、民間支援の善意に頼らざるを得ない現実が続いていることがわかりました。

20260314防災講座

参加者からは「民間による災害支援のあり方を考えさせられた」「災害関連死を防ぐための居場所づくりの重要性を知った」といった感想が寄せられ、被災地支援の課題を痛感したようでした。

最後に、江村さんご自身に「復興とは何か」という問いにお答えいただき、講座は終了しました。組織として復興に関わる中でも、個人として「なぜ」を問い続けながら支援体制の充実を目指す姿は、今年度を通して様々な講師が語ってきた「復興」を締めくくるにふさわしい内容となりました。

新年度は「防災・備え」をテーマに、また1年がスタートします。まずは5月に、「断水・停電、トイレはどうする?~今から始める『もしも』への備え~」を開催します。ぜひお申し込みください。

(makiko)