2025
10.27

「地域とともに備える!これからのマンション防災」を開催しました

事業:防災学習センター

10月25日(土)浜松市防災学習センターにて、「しず10」代表の濱田晴子さんを講師にお迎えし、一般向け学習講座「地域とともに備える!これからのマンション防災」を開催しました。

濱田さんには、災害時のトイレ対策講座を何度かご依頼してきましたが、マンション被災と災害への備えについても啓発活動をされています。
共有部分が多いマンションは、災害による被害やその後の修繕などで、一戸建てとは異なる対応が求められますが、実際に被災時のイメージができている管理組合は少なく、居住者も「どう行動したらよいかわからない」ということが多々あるそうです。また、防災活動をする地域住民の方もマンション居住者とのコミュニケーションを取るきっかけがないと感じているという声も聞かれます。
こうした現状を危惧する濱田さんから、「より多くの方にマンション防災について知ってもらいたい」とのご提案をいただき、今回は「地域とともに備える」という視点を取り入れ、さまざまな立場の方にご参加いただける内容で実施していただきました。

前半は、過去の災害事例や被災者の経験談を交えながら、マンションが被災した際のメリットや課題についてお話しいただきました。「マンションは頑丈だから大丈夫」と思う方もいるかもしれませんが、浄化槽や配管の破損、共有部分の停電など、マンションだからこそ生じる課題もあるそうです。
後半は、マンションの規模や状況を設定し、起こりうる被害などを想定した濱田さんオリジナルのワークショップを行いました。班ごとに対応策を話し合いながら書き出す作業をし、全体で共有する時間が設けられました。マンション防災において、居住者や近隣とのコミュニケーションは不可欠です。限られた時間の中でしたが「一緒に考える」ということの大切さや、様々な立場からの考え方を知る機会となったのではないでしょうか。アンケートでは、「自分はマンションに住んでいないが、知り合いや地域のマンション居住者に今日のことを伝えたい」という感想も寄せられました。

「災害は、地域との連携なくして乗り越えられない」という濱田さんの言葉を受け、参加された皆さまが「つながり備える」ための一歩を踏み出すきっかけとなれば何よりです。数々の準備を重ね、マンション防災について考えるきっかけをくださった濱田さん、ありがとうございました。

(makiko)