05.29
一般学習講座「知ってほしい 福島原発事故 被災地の今」を開催
5月27日(土)、浜松市防災学習センターにて、一般学習講座「知ってほしい 福島原発事故被災地の今~震災13年目の現地を取材して~」を開催しました。
福島県出身で、東京電力福島第一原発事故の被災地を取材し続けるローカルジャーナリスト寺島英弥さんに会場にてご登壇いただきました。震災後の東北について多くの書籍を執筆されている寺島さん。浜松でも大変関心が高く、定員を超えるお申し込みがありました。
震災から12年以上が経過し、避難指示解除など復興を思わせる報道を目にします。今年、避難解除された飯館村長泥地区を含め、地域住民は被災前の生活に戻れているのでしょうか。
講座では、寺島さんが何年も取材を続ける地域、人々のこれまでと今について、多くの写真と共にお話いただきました。除染により「砂漠」になった農地を5年かけて開墾した住民、ほとんどが高齢者で生活がままならない村の様子、帰還困難区域の人々が「古里を返せ」と訴訟を続ける理由など、現地から離れた浜松での一般的なメディアでは目にすることがない内容です。被災地のその後を知り、本当の復興とはなんなのか考える機会を与えていただきました。
実際に現地を訪れ五感で捉えたすべてを発信する、記念報道だけになってはいけない、誰もがローカルジャーナリストになれる、などの言葉を聞き、アンケートでは自分ができることをやっていこうと心に決めたという感想が集まりました。まさに、被災地を歩き続けた寺島さんの言葉が心に響いたからではないでしょうか。
遠方からお越しくださった寺島さん、熱心に耳を傾けてくださった参加者のみなさま、ありがとうございました。6月以降も、多岐にわたるテーマで講座開催予定です。ぜひご注目ください。
講座・イベント情報
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(makiko)