2015
12.03

シンポジウム「わがまちの魅力を発信する」開催

事業:「生まれるまち浜松」

11月28日、シンポジウム「わがまちの魅力を発信する」を浜松市地域情報センターにて開催しました。
これは、ぴっぴが実施する「生まれるまち浜松」出生ネットワーク事業(みんなの浜松創造プロジェクト)の一環として企画し、基調講演「地域魅力の伝え方とその戦略~シティプロモーションによる地域参画の可能性を探る~」およびパネルディスカッション「PR・広報をプロフェッショナルが提起する」の二部構成で行いました。
果たしてどれだけの方に関心を持っていただけるのか、主催者としては心配もしながら準備をすすめてきましたが、当日は浜松市内外からさまざまな立場・年齢の方々に参加いただき、広い会場が埋め尽くされました。
シンポジウム1
前半の基調講演では、講師としてぴっぴの理事でもある河井孝仁氏(東海大学教授)が登壇。「シティプロモーションとは地域に真剣になる人を増やす仕組みである」と述べた上で自説の“地域魅力創造サイクル”を解説し、先進事例として宇都宮市や流山市などの例を挙げつつ、その戦略を語りました。
シンポジウム2
続くパネルディスカッションではPR・広報やシティプロモーションのスペシャリストの方々をパネリストに迎え、原田(ぴっぴ理事長)が司会をつとめて議論しました。
ぴっぴが提唱する「出生のまち浜松」は、「妊娠期から子育て期までつながる人々の輪があり、このまちで産み育てたい人が増える、そんなまちになる」ことを目的としていますが、これについては「出世と出生を裏でひっかけるのではなく、セットで押しだすといい」(佐藤達郎氏・多摩美術大学教授)「想いをしっかりふまえてひとつひとつ制度化していかないといかない」(河井氏)など、課題も含めてさまざまな意見が交わされました。
シンポジウム3
また、「シティプロモーションは市民の想いや願いをどこまで本当に伝えられるのか?」という司会の問いかけに、宇都宮市のシティプロモーションに携わる藤平昌寿氏(ふじぽん総研代表)は「住民とシティプロモーションの間にどうしても乖離はある。そこから乖離をどんどん埋めて行く作業が必要で、『住めば愉快だ宇都宮』というメッセージは“50年後、100年後愉快になりましょう”ということです」と語りました。
浜松市が掲げる「出世の街浜松」について、今中秀裕氏(浜松市観光・シティプロモーション課)が「男性に限らず、自分の想いや夢がかなえられる街として売り出したい」と語るのを受け、佐藤氏が「“出世”はどうしても、キャリアアップとしてしか聞こえない。世界へ・世間へ飛び出す発信基地、出世魚政策の街、などと言い換えてやればいいのでは」また河井氏が「出世の街の“世”を“世界や世の中”に置き換えて、世界に発信する支援の場と考えても面白いと思う」と語るなど、今後のヒントになるアイデアが続出しました。
共通の問題意識として、シティプロモーションにおいて市民・行政・NPOが協働することの重要性が挙げられ「行政はできないこと、弱みを言うべき。互いに弱みを言えて初めて協働が可能になる」(河井氏)という意見には多くの参加者が頷きました。
シンポジウム4
藤平氏から「割り込まないと喋れないですね」というつぶやきも出て場内が笑いに包まれるほど、終始、熱気とスピード感に満ちたパネルディスカッションとなりました。
このシンポジウムでの出会い、そして蒔かれたたくさんの種が、しっかり発芽し成長していけるよう、今後も一緒に議論をすすめていければと考えています。
遠方よりお越しいただいたパネリストの皆さま、熱心に参加してくださった参加者の皆さま、ありがとうございました。

(midori)

◎シンポジウム概要ページ
https://npo.hamamatsu-pippi.net/jigyo/umareru/sympo.html