2017
10.20

静岡県教職員組合主催 母と女性教職員の会に参加

事業:その他

10月14日(土)、静岡県男女共同参画センターあざれあで「母と女性教職員の会静岡県集会」がありました。昨年に引き続き、分科会の協力者という立場で参加の依頼を受け、今年は「地域や社会との関わり(小学校)」の分科会配属でした。

母と女性教職員の会静岡県集会

思い起こせば、昨年は浜松市のクリエイトでしたが、雨でした!激しく降っていた記憶がありますが、今年もまた雨。この時期は天候が良くないのでしょうか。

午前中は、全大会で基調提案があり、講演会。演者はワークライフ・バランス、イクメンの名付け親である渥美由喜さん(東レ経営研究所、内閣府地域働き方改革支援チーム委員)でした。テーマは「育児も仕事も充実させる生き方~ワーク・ライフ・バランスのすすめ~」です。

この数年、渥美さんは企業、団体等のイベントであちらこちらでお目にかかるほどの存在でありますが、改めてお話を聞くとまた、関心が深くなります。

実父は認知症、お子さんは小児がんを患ったことがあり、夫婦共働き家庭。

自分の生い立ちから今に至るまでのお話を聞くと両親など周囲の人々からの影響やその生育環境の影響からなのか、人は、他の人に支えられ、影響を受けて生きているのだと強く感じます。

職業人、家庭人、地域人としての視点からのワーク・ライフ・バランスの意味や取組の意義について、そして、ワーク・ライフ・バランスの頭文字3文字「ワ・ラ・バ」は、「わかちあい、らくありくあり、バトンリレー」の頭文字でもあるなど、ユーモアを交えながらの講演でした。

午後からは分科会。県内各地から集まった教師、保護者が一同に9つの分科会に分かれて話し合います。

「地域や社会との関わり(小学校)」第1分科会では、静岡市の中でも山間にある小規模校から来られた元保護者が放課後の子ども教室のサポーターとなったことから感じたことを事例として発表し、話が進められていきました。

自分の子どもや他の子どもと触れ合う中で、わが子の見えない部分を見ることができ、他の子の良さも発見してお互い接しているうちに連帯感が生まれてきたというお話でした。

このサポーターは、学童保育とは別で資格がなくてもなれ、下校時までのわずかな時間を見守る役割です。

最近は、こうした中でも働く親が増え、人手不足という課題もありますが、子どもが大きくなった今もサポーターとして参加し、地域人として子どもたちを長く見守る役割はたいせつだと語ってくれました。

この話を受けて、参加者が「うちの学校では・・・」とグループで話し合いがありました。最後に協力者として会の提案者と参加者の話合い全体の意見を話させていただきました。都会の大規模校ほど疎遠になる人との結びつきが小規模校では、こうして継続されています。参加者から、どうしたらこんなふうにできるのだろうかという問いかけもありました。規模に関わらず、ひとりの子どもにたくさんの大人の目がいくこと、つまり目をかけることにより、子どもが健やかに育ち、地域が育っていくのだとこの場でみなが感じた気がしました。かつて2040年までに間に消滅可能性都市が896自治体となるだろうと増田元総務相が衝撃的な話をされました。しかし、このような地域で育つ子どもたちは、やがて巣立つかもしれませんが、必ず元の巣に帰ってくれるでしょう。

(Hiro)