2015
07.11

「赤ちゃん目線で考える子育て教室」を開催しました

事業:子育て教室

7月4日(土)、「赤ちゃん目線で考える子育て教室」を開催しました。
この講座はタイトルの通り、子育てを親の側からではなく、赤ちゃんにとってはどういうことなのか、ということを考える講座です。講師に助産師の足立 香先生を迎え、これまで数多くの赤ちゃんの成長を見守ってきた体験と、助産師としての専門的知識をもとに講話を行いました。
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土曜午後の開催だったので、パパたちの参加も多数ありました。
「赤ちゃんの理解のしかたはママとパパでそれぞれ違う」と、足立先生は言います。「ママは、赤ちゃんと身体的につながり、コントロールされている。でも、パパは客観的に観察し、判断できる存在」と、それぞれの立場を明確にした上で、「ママは、命を懸けて赤ちゃんを産んでくれたんです。一体、この世の中で誰が、あなたのために命を懸けてくれますか?」と、パパたちに自覚を促す問いかけも。場内のパパとママたちが、いっせいにお互いを見つめ合う瞬間でした。
また、「お母さんの授乳する姿を見て、どう感じましたか?」とのパパたちへの問いかけに、「もう(おっぱいは)自分のものじゃないんだな~、と思いました」と率直に答えるパパもいて、教室はなごやかな笑いに包まれました。
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具体的な赤ちゃんとの向き合い方については、参加者の皆さんからの質問を元に、講話の中でひとつひとつ解き明かしていきました。
赤ちゃんの行動には全て意味があり、赤ちゃんは自分で自分の体を次の発達段階に向けて準備しているそうです。たとえば「離乳食を食べてくれない」と悩む前に、いま赤ちゃんの体が、どこまで食べるための準備ができているのかを観察することが大切だ、ということです。

講話の後は、赤ちゃんの月齢が近いグループで交流の時間も持ちました。テーブルごとに話題がはずみ、尽きません。参加者からは「同じ月齢くらいの方たちと同じ悩みについて話せたのが、とてもよかった」という感想が多数ありました。
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子育ての悩みは子どもの成長にしたがい、次から次へとやってきます。ひとりで悩まず、講座や交流の場に出かけて専門家の話を聞いたり、同じ立場の人と情報交換したりすることで、解消できることも多いのではないでしょうか。
最後におまけとして、参加ママにハンドマッサージの実演をする足立先生は、すっかりパパ&ママたちに取り囲まれていました。
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今回は定員の3.5倍の参加申し込みがあり、抽選となりましたが、今年度後半も役に立つ子育て教室を企画していきます。今回参加できなかったという方も、ぜひまたお申し込みください。
( midori )
講座の様子が静岡新聞に掲載されました。
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(静岡新聞社許諾済み・7月8日朝刊)